秋の京都といえばやっぱり紅葉。
清水寺や嵐山など有名スポットは毎年大勢の観光客でにぎわいますが、実は「車でしか行けない紅葉スポット」もたくさんあるんです。
市街地を離れてドライブしながら訪れる秘境や湖畔、山里の紅葉は、人混みを避けてゆっくり楽しめる贅沢な時間。
今年の秋は、京都の“車で行くからこそ出会える紅葉”を厳選してご紹介します。
京都郊外で出会える秘境の紅葉スポット
大悲山峰定寺:山奥にひっそり佇む紅葉寺
京都市街から北へ車で約1時間半。
鞍馬からさらに山道を進んだ先にある「大悲山峰定寺(みねさだじ)」は、車がないと辿り着けない秘境感たっぷりのお寺です。
標高700mの山中にあり、重要文化財の本堂は急な石段を登った先にひっそりと佇んでいます。
秋になると山々が真っ赤や黄金色に染まり、本堂を包み込むような絶景が広がります。特に朝の霧に包まれた紅葉は、まるで昔話の世界に迷い込んだような神秘的な雰囲気。
観光客も少ないので、静かに紅葉を楽しみたい人にぴったりの穴場です。
道幅が狭いので、運転はゆっくり慎重にどうぞ。
貴船から鞍馬へ続く紅葉ドライブロード
京都市内から車で約40分。
貴船から鞍馬へ抜ける山道は、秋の紅葉ドライブに外せない人気ルートです。
川沿いに続く道には赤や黄色の木々が次々と現れ、まるで映画のワンシーンのような景色が広がります。
途中で立ち寄れる「貴船神社」では、灯籠と紅葉の共演が圧巻。
さらに鞍馬寺まで足を延ばせば、天狗伝説が残る森と紅葉のコントラストを楽しめます。
車なら紅葉のベストポイントに自由に寄れるのも魅力。
混雑を避けたいなら、平日や朝早めの時間を狙うのがおすすめです。
笠置山自然公園:巨岩と紅葉の絶景ハーモニー
京都府相楽郡にある笠置山自然公園は、巨岩と紅葉が織りなすダイナミックな景色が魅力のスポット。
展望ポイントからは山全体が紅葉に染まる様子を一望でき、特に夕暮れ時は息をのむ美しさです。
園内には遊歩道も整備されているので、車でアクセスしたあとにのんびり散策もOK。
すぐ近くにはキャンプ場もあり、紅葉とアウトドアを一緒に楽しめます。
観光地化されすぎていないので、静かに紅葉を味わいたい人にぴったりですよ。
比叡山ドライブウェイ:紅葉トンネルを走る贅沢
全長8kmの比叡山ドライブウェイは、車窓から紅葉を満喫できる絶景ルート。
道沿いにはもみじやカエデが並び、まるで紅葉のトンネルを走り抜けるような体験ができます。
途中の展望台からは、京都市街と紅葉の景色を一望。
さらに延暦寺や琵琶湖の眺めも加わって、ドライブの楽しみがぐっと広がります。
夜には街明かりと紅葉に染まる山並みが織りなす幻想的な景色が広がり、有料道路ですがその価値は十分です。
美山かやぶきの里:古民家と紅葉のコラボ
南丹市の「美山かやぶきの里」は、かやぶき屋根の家が並ぶ日本の原風景。
紅葉シーズンには赤や黄に染まった山々に囲まれ、古民家とのコントラストがまるで絵画のような美しさです。
アクセスは車が便利で、秘境感が残っているのも魅力。
道の駅「美山ふれあい広場」では、地元食材を使った料理や特産品も楽しめます。
紅葉の見頃は11月中旬で、観光バスよりもマイカーで自由に散策するスタイルが人気です。
車だから行ける湖畔&渓谷の紅葉スポット
日吉ダム湖畔:湖面に映る紅葉リフレクション
南丹市にある日吉ダムは、車で行ける紅葉の隠れた名所。
湖面に映る紅葉はまるで絵葉書のようで、特に朝や夕方の静かな時間帯には幻想的なリフレクションが広がります。
すぐ近くには温泉施設「スプリングひよし」もあり、紅葉狩りと温泉をセットで楽しめるのも嬉しいポイント。
車でしかアクセスできない分、人混みを避けて自然の中でゆったり過ごしたい方にぴったりです。
保津峡:ドライブで楽しむ渓谷紅葉
京都市内から亀岡へ抜ける保津峡は、車で紅葉の絶景を楽しめる人気エリア。
保津川沿いの渓谷は秋になると赤や黄に染まり、川面に映る景色も圧巻です。
列車や遊船からは見られない角度で紅葉を眺められるのも、ドライブならではの特権。
展望ポイントから峡谷を見下ろす景色は特に壮観です。
紅葉のピークは11月中旬で混雑必至なので、早朝のドライブが狙い目です。
宇治川ライン:湖畔を走る紅葉ロード
宇治から笠置へ続く「宇治川ライン」は、紅葉を眺めながら気持ちよく走れる絶景ドライブコース。
両岸の木々が赤や黄に染まり、車窓からの眺めも最高です。
中でも「天ヶ瀬ダム」周辺は紅葉の名所。
水面に映る鮮やかな葉は、まるで一枚の絵画のよう。
公共交通ではアクセスしづらいので、車で行く価値アリです。
途中には休憩スポットもあるので、のんびり景色を楽しんだり、写真撮影を楽しんだりするのもおすすめですよ。
大野ダム公園:湖を囲むもみじの名所
南丹市にある大野ダム公園は、湖をぐるっと囲む紅葉が見事なスポット。
車で湖畔を一周できるので、ドライブコースとしても人気です。
公園内には遊歩道や展望台が整備されていて、湖と紅葉のコントラストをいろんな角度から楽しめます。
特に晴れた日に水面に映り込む紅葉は感動もの。
毎年秋には「大野ダムもみじ祭り」も開かれ、地元グルメや特産品も味わえますよ。
丹波高原:のんびり楽しむ穴場紅葉
京都北部の丹波高原は、自然に囲まれたのんびりエリア。
紅葉シーズンでも人が少なく、静かに楽しめる穴場スポットです。
車で走ると、田園風景や森の中に広がる赤や黄色の紅葉がずっと続いていて、まさに秋色ドライブ。
途中で農産物直売所やカフェに立ち寄って、地元の味覚を味わうのもおすすめ。
都会の喧騒を忘れて、のんびりドライブしたい人にぴったりです。
知る人ぞ知る紅葉の寺社めぐり
善峯寺:西山の絶景と京都市街の眺め
京都市西京区の山中にある「善峯寺」は、車がないとちょっと行きづらい場所。
でも紅葉の名所として根強い人気を誇ります。
境内には樹齢600年を超える巨大な松があり、さらに山全体を覆うように広がる紅葉は圧巻。
展望台からは京都市街と紅葉のコントラストを一望できて、まさに絶景です。
バスは本数が少ないので、車で訪れるのが断然おすすめ。
秋の澄んだ空気の中で見る紅葉は、心までスッと洗われるようですよ。
大原・三千院:苔と紅葉のコラボ
京都市街から車で約1時間の山里・大原は、紅葉ドライブにぴったりのエリア。
名所「三千院」を中心に、宝泉院や寂光院など見どころが点在しています。
車なら大原の山々に広がる紅葉を眺めながら、のんびり走れるのも魅力。
特に三千院の苔むした庭園と鮮やかな紅葉のコントラストは必見で、ここでしか味わえない独特の美しさがあります。
実相院:有名な「床もみじ」体験
左京区にある実相院は、黒い床に紅葉が映り込む「床もみじ」で知られる人気スポット。
秋の晴れた日には、床いっぱいに映し出される真っ赤な葉が幻想的で、思わず息をのむ美しさです。
岩倉の静かな町並みとセットで楽しめるのも魅力。
市街からバスでも行けますが本数が少ないので、車で行くのが便利。
混雑を避けたいなら朝早めの訪問がおすすめです。
高山寺と栂尾:静かに味わう紅葉時間
右京区の高山寺は世界遺産に登録された古刹で、秋は紅葉が境内を鮮やかに彩ります。
周辺の栂尾エリアにも紅葉の名所が点在していて、車でのんびり巡るのにぴったり。
参道の紅葉並木や、歴史ある建物と紅葉のコントラストはまさに京都ならでは。
市街から離れている分、人も比較的少なく、静かな時間を過ごせます。
願徳寺:ひっそり佇む穴場紅葉
西京区の山中にある願徳寺は、知る人ぞ知る穴場の紅葉スポット。
境内はこぢんまりしていますが、赤や黄色に染まった木々に包まれた山寺の景色は心が癒やされる美しさです。
車でアクセスできるので、人混みを避けてのんびり紅葉散策を楽しみたい方にぴったり。
静けさの中で秋を感じたい人におすすめです。
紅葉と一緒に楽しむ京都のドライブ旅
里山グルメと紅葉をセットで
紅葉ドライブをもっと楽しむなら、里山グルメとの組み合わせがおすすめ。
美山のジビエ料理や丹波栗を使ったスイーツ、松茸料理など、秋ならではの味覚が勢ぞろいです。
車なら気になる食事処を効率よく巡れるので、紅葉狩りと食欲の秋をダブルで楽しめます。
道の駅で秋のお土産探し
郊外ドライブといえば道の駅巡りも外せません。
地元の農産物や加工品、紅葉シーズン限定のスイーツなど秋らしいお土産がいっぱい。
「道の駅美山」では牛乳ソフトや旬の特産品が人気です。
絶景を楽しんだあとに立ち寄って、軽食やお土産探しをするのも◎。
>>>道の駅美山の定休日や営業時間など詳しく知りたい方はこちらから(楽天たびノート)ドライブ帰りに温泉でひと休み
紅葉ドライブの締めくくりに温泉に立ち寄るのも贅沢な楽しみ方。
南丹市の「るり渓温泉」や「スプリングひよし」など、車でアクセスしやすい温泉施設が多くあります。
紅葉を眺めながら露天風呂に浸かれば、ドライブ疲れもリセット。
秋ならではの極上リラックスタイムです。
紅葉に囲まれたカフェでまったり
山里には、紅葉を眺めながら過ごせる隠れ家カフェも点在。
大原や美山には、テラス席から紅葉を楽しみつつコーヒーやケーキを味わえるカフェがあります。
市街地の混雑を離れて、のんびりカフェタイムを過ごすのも秋のドライブ旅にぴったり。
駐車場を上手に使って紅葉狩り
紅葉スポットを車で巡るなら気になるのが駐車場。
人気の寺社は早朝から満車になることもあるので要注意です。
郊外の穴場スポットや道の駅をうまく利用すれば比較的余裕あり。
事前に公式サイトやナビアプリでチェックしておけば安心して紅葉を楽しめます。
紅葉ドライブをもっと楽しむための豆知識
ベストな時間帯&混雑回避のコツ
京都の紅葉は人気が高く、昼間はどうしても渋滞しがち。
狙うなら早朝か夕方がおすすめです。
朝は澄んだ空気の中で紅葉の色が鮮やかに映え、夕方は夕日に染まって幻想的な景色に。
さらに平日は比較的空いているので、落ち着いて楽しめますよ。
ナビ&アプリを上手に活用
ドライブを快適にするなら、カーナビだけじゃなくスマホアプリも活用しましょう。
紅葉の見頃情報や駐車場の混雑状況をリアルタイムで確認できるアプリを組み合わせると効率的に回れます。
マップアプリで「紅葉スポット」と検索すれば、近隣の観光地もまとめてチェックできます。
写真撮影のコツ
紅葉をきれいに撮りたいなら、光の当たり方を意識するのがポイント。
朝や夕方のやわらかい光が、赤や黄色をより鮮やかにしてくれます。
水面や床に映る“リフレクション”を狙えば、幻想的な一枚に。
車なら複数の撮影スポットを巡れるのも嬉しいですね。
持っていくと便利なもの
紅葉ドライブを快適にする持ち物リストはこちら。
- カメラやスマホ用充電器
- ブランケットや温かい飲み物(寒さ対策に)
- 歩きやすい靴
- 車内でつまめる軽食やおやつ
移動時間も楽しく過ごせますよ。
紅葉の後は冬の景色も楽しみに
紅葉が終わると、京都の山々は冬支度。柿や冬野菜の収穫、雪化粧した山並みなど、また違った景色に出会えます。
紅葉ドライブを楽しみながら、次は冬の温泉や鍋料理を組み合わせた旅を計画してみるのもおすすめです。
まとめ
京都の紅葉といえば市街地の有名スポットに注目が集まりがちですが、実は車でしか行けない郊外や山里にも絶景がいっぱいあります。
湖や渓谷に映る紅葉、山奥の寺院で静かに眺める紅葉、さらに里山グルメや温泉との組み合わせも。
車だからこそ味わえる自由度の高さこそ、紅葉ドライブの大きな魅力。
今年の秋はぜひ少し足を延ばして、“車でしか出会えない紅葉の京都”を体験してみてください。